仕事帰りの電車にて、虚ろな目をした、ヒゲを生やしたおっさんと目があった。
「なんだこいつ」と思ったら、電車の窓に映る自分だった。
一言言いたい
「疲れたよおおおおおおぉぉぉぉぉおじぇあw@p、 えw@」あfれ@:pw、 :えこpふぁえk、、」
そりゃ、ヒゲも生えるわ!
只でさえ伸びるのに、剃ったの朝というか日の出前の4時半だもの!
目が虚ろになるよ!
カレンダーに休みが見つからないんだもの!
もう、20日くらい家に帰ってないんだもの!
TU ・ KA ・RE ・ TA
少し取り乱してしまったが、この発端は
リフレッシュ休暇前の上司の一言による。
「もう、1週間追加でいってみようか。休み。」
ライス追加で的な気軽なニュアンスで発せられた一言に私は戦慄した。
大変に有難いことに、私の会社は半年に一度リフレッシュ休暇なるものがある。
年に○○日休みましょうという規約に対して
勤務形態が
祝日って何?
有給って何?
休みって週1でよくね?みたいなノリなお陰で積もり積もる休み。
それを昇華させた形がリフレッシュ休暇な訳である。
リフレッシュ休暇 = 今まで溜まった休み&どうせ取れない有給
とまあ、半年間頑張った結晶的なものである。
今回、私の場合は12日間と言われていて、るるぶなんか開いてどこ行こうかと思いながら、それはそれはもう楽しみにしていた。
そこに投じられた、上司の一言「モウイッシュウカン」
私は知っている。休みというものは、何もないところからやってくる訳ではないし、そこらへんから生えてくる訳ではない。
ただ、今回、追加発生した1週間の休み。これは今までの溜まった休みでも、はたまた、有給でもない、"休みの前借り "となる。
決して手を出してはいけない禁断の果実"休みの前借り"
決して自ら休みが追加で欲しいと言った訳ではない、というか前借りの休みなんていらない。
だがしかし、上司の一言から
待ちに待ったリフレッシュ休暇が
「冬のリフレッシュ休暇 〜1週間の前借りを添えて〜 」となった。
そんな訳で、
12月はバカンス♡
1月からは6勤1休×7の社畜マラソン♡
となった訳ではある。
. . . 時は現在に戻り、
現在、6勤1休4/7セット目。
恐らく、今、脳内メーカーをやったら「疲労」という文字しか浮かばないはず。
一応、言及しておくが
別に仕事が嫌で嫌で仕方なくて鬱なんですという訳ではないし、働き方が労働法に反している訳でもないので、職場や勤務形態に問題を抱えている訳でない。
世の中にはリアルに休みなく働くいるのもわかっているし、週に一度休みがあればいいじゃないと言う人もいるだろうとも思う。
ただ、がっつりゆとり世代な豆腐メンタルと鶏肉みたいなひょろひょろのフィジカルを備えた私の場合。
連勤に連勤を重ねると
「疲れたよおおおおおおぉぉぉぉぉおじぇあw@p、 えw@」あfれ@:pw、 :えこpふぁえk、、」
といった感じで自我が崩壊する。
聞いた話だと、マラソンにおいて1番ツライ瞬間は30キロ地点らしい。
私も社畜連勤マラソンの30キロ地点にいる訳で、肉体的にも、精神的にも「キている」状態。
やっと6連勤が終わり、ささやかな24時間の自由時間が与えられた私は癒しを求めて夜の街を彷徨った。
通りのいかにも美味な呑み屋、匂いだけで美味しいとわかる焼肉屋、めちゃんこ美人なキャッチのお姉さんを振り切りついた目の前の看板には
「60分3000円もみほくじ」
なんかもう、疲れすぎて、美味しいお酒も美味しいご飯もエッチなサービスもいらない。
求めるのは「疲労回復」の4文字のみ。
とはいえ、マッサージ店に入るのは学生の時に行ったタイ以来。日本でマッサージ店に入るのは初めてのこと。少し緊張する。
店の中に入ると、30半ばくらいの落ち着いた雰囲気の男性が案内してくれる。
60分コースを告げて、簡単なカウンセリングを受けて個室のベット上に。タオルをかけられる。
肩甲骨周りからほぐしてもらい、背中の筋肉がほぐれていく。知らなかったが、どうやら左の方が張っているらしい。
. . . . .15分後「ズッポシ」がきた。
いい具会にほぐれた身体に、マッサージ師さんの親指がいい具合にズッポシなのである。
出張による移動の疲れとか、連勤とか寝不足とか、食生活の偏りとかで張り詰めた身体がマッサージ師の親指によってゆるゆるになっていく。
限界まで張り詰めた状態から一気にゆるゆる状態に、もう気持ちがいいとかそんな言葉じゃ表現できない、トリップとはきっとこの事。
恐らく30分くらいでリアルに意識も完全にトリップして、気づいたら60分が終わっていた。
終わって、ふと、思う。
「この快楽を知ってしまったら、連勤も悪くない。」
度重なる連勤によってマッサージなるものに目覚めてしまった。
現在の大変だと認識している「連勤」というものが、連勤による連勤という緊張状態でマッサージを受けることによって
連勤が"大変なこと"という認識から"マッサージを楽しむ為の前座"に変換されるという訳の分からない状態に直面している。
そんな訳で、
連勤も「マッサージを楽しむ為の前座」もしくは「マッサージを受ける前の焦らしプレイ」という思う社会人2年目の冬。