「家に帰るまでが遠足です。」
小学校の担任の先生はそう言った。
そうなのだ、家に帰るまでが遠足である。
例え、それがBEIJING...北京であっても。
何の話か?
無論,ボードゲーム「マルコポーロ」の話である。
小学生にとって家に帰ってくるまでが遠足であるように
ゲーマーにとって前作「マルコポーロの旅路」をプレイして、今作「マルコポーロ2」するまでがマルコポーロである。
この記事では昨年のエッセンで大きな話題を呼び、徐々に国内でも流通が始まりつつある「マルコポーロ2」の紹介記事になります。
「マルコポーロ」はぶっ飛んだ能力のキャラクターを駆使し、どの道に行こうが苦しい苦しい道を超えながら、最高得点を目指す基本5つのダイスを用いたワーカープレイスメントゲーム。今回紹介する「マルコポーロ2」は前作「マルコポーロの旅路」の続編になります。
まず、「マルコポーロの旅路」が何ぞやという方はコチラの記事をどうぞ
momoharu302c.hatenablog.com
前作「マルコポーロの旅路」とは何が違うの?
【キャラ】
今回もキャラ能力が良い意味でぶっ壊れています。
「ラクダもタダ。通行料もタダ。」1歩マン
ガントゥルガ
なななんとコチラの1歩マン通行時に必要になってくるとラクダとコインの支払いが不要になります。
但し、動けるのは1歩のみ、、、果たして強いのか?
翡翠を貰えば貰うほど得点。翡翠姉さん アブハ・バス
今回、新たに追加されたリソース「翡翠」。
そんな翡翠を集めたい翡翠姉さん。
こちらのキャラ
・契約を完了したら1翡翠GET→リソースから受け取った翡翠ごとに1ポイント。
・おまけに定期収入2コイン。
と如何にも悪いことができそうな能力。
サイコロ振る度何か貰えちゃう イザベラ・ドナティ
こちらもぶっ飛んでます。黒ダイスを含むサイコロを振る度に出目に準じたリソースが貰えちゃいます。
・1OR6→2コイン
・2OR5→1VP
・3OR4→1ラクダ
ゾロ目で翡翠、絹、金まで、、、
このキャラクターでプレイをする時にカイジの大槻班長を思い出してしまうのは私だけでしょうか。
他にも強くなって帰って来た双子マン。 メイリンとテンチン
オアシスを無視して通行! モンケ・カーン
新システム「紋章とギルド」の底上げ! デ・ウー
他の人商館タイルボーナスを自分も利用! フィリッポ・ヴィテッロ
とまあ、今回も個性豊かなキャラクターが並びます。
ですが、各キャラクターの能力がぶっ飛んでいても、ゲームバランスは非常に良く出来ているのがマルコポーロの特徴。
【翡翠】
今回新しく追加された翡翠。
持っていると、ダイスを置いてリソースを貰う時にリソースが倍増したり。
道や契約の達成に必要だったり。
いつでも、1ラクダか1コインに変換できたりと何かと便利な翡翠。
【ギルド】
4種類のギルトがあり、こちらのマスにサイコロ置いてタイルをゲット。
ゲットしたタイルに書かれているリソースを支払うことができれば書かれている定期収入を得ることができます。
例えば、こちらの樽のマークのギルド。胡椒2つと5コイン払えば定期収入1翡翠を得ることができます。
更に、こちらのギルドタイルを持っていれば達成しているいないに関わらず航路での移動が可能になります。
【紋章】
各都市には紋章アイコンがあります。最終得点計算時、自分の交易所がある都市の異なる紋章アイコンにつき、嬉しいボーナス点が。
【大きくなったラクダ達】
地味に嬉しいことに前作わかりにくかった。大リソースと小リソースの大きさが改善されました。
その他、諸々の変更はありますが、前作「マルコポーロの旅路」が新キャラ、翡翠、ギルド、紋章を引っさげ帰って来たのがマルコポーロ2になります。
プレイ感はどうなの?
んで、実際のところどうなのよ?
確かに、要素は増えたけど...
前作の「マルコポーロの旅路」が完成されていただけに...
そう思われる方もいるのではないでしょうか?
実際にやってみたところ...
脳汁ドバドバ!!
個人的には前作が良かったからこそ来る、高いハードルを越えてきた感があります。
今作「マルコポーロ2」と前作「マルコポーロの旅路」を比べると大きく変わったのが新要素の翡翠・紋章・ギルドの要素が増えたことによる選択肢の幅の広がり。
→相変わらず、リソースはキツイが選択肢が増えたことで前作であった「詰み」の状態が緩和され、選択肢が増えたことで数ある選択肢から最善手を模索する楽しみが増えた。
→選択肢が増えたことで長考を助長させる可能性はあり。
→前回から引き続き、新しいキャラでやってみたい、新しいルートでやってみたい、新しい戦法でやってみたい、そんな圧倒的リプレイ性は健在。
といったところでしょうか。ボードゲームである以上、各々の好みがあるでしょうがマルコポーロが面白いと思ったら頷けること間違いなしの1作になります。
流通について
国内だとオンラインショップ アーチゲームズにて和訳付きの「マルコポーロ2」が販売されるも一瞬で完売。
今後の入荷は未定とのこと。
アーチゲームズはオンラインショップながら国内未流通品、絶版品を中心に扱っており、ゲーマー心をくすぐられるラインナップ。今後とも、アーチゲームズのラインナップには注目ですね。
archgames.shop
販売日は未定ですが、アークライトが「マルコポーロ2」の完全日本語版製作中とのこと。販売日はいつになるのかが不明すぎる点は気になりますが...
以上、御一読ありがとうございました。皆さんも良きマルコポーロライフを。